私が安全な鍋を追求していく中で、ステンレスの鍋に行き着きました。
材質の分析は、こちらの記事のとおりですが、そこで出会った宮崎製作所のジオシリーズの大鍋が使いやすかったので、長く使ううちに、別サイズも欲しくなりました。
もくじ
安全な上に、焦げやこびりつき汚れの手入れもしやすいステンレス鍋
安全性はもちろん、焦げやこびりつきなど汚れの手入れも意外と楽なのがステンレス鍋。(ジオシリーズが特にそうなのかもしれませんが、他のを使ったことがないので…)
大鍋もそうですが、使ったあとは水に浸しておくだけでスルリと汚れが落ちるのは結構気持ちいいいです。
「深いステンレス小鍋」はカレー、炒めもの、蒸し料理、焼き物、ブレゼと万能選手だった
最初に買った大きな両手鍋に続いて、いろいろ物色したうえにセカンド鍋として選んだのが「片手鍋」。
鍋を使うほどじゃないけど、ちょっとした煮物、焼き物、蒸し物をしたい時にあるといいなぁと、購入。
↓届いた片手鍋(蓋付き)。この蓋で、密閉させて調理できるので、蒸気効果で効率的に熱が伝わるので時短になります。
このピカピカがたまりません。
レシピ本も付属。監修の服部幸應センセイの素敵な笑顔。料理の鉄人が懐かしい。
レシピのみならず、上手な蒸し方・焼き方なども詳しく書いてある総合的な説明書。
購入したてのお手入れ
買ってすぐ、使用前にやっておいたほうがいいことがあります。
付属のレシピ本にも書いてありますが、使用前のステンレス鍋全体を「酢で拭く」ことです。
その後、食器用洗剤をつけたスポンジで洗って、よくすすぎます。
油分が残っていると、黄色い変色の原因になることがあるそうです。
キッチンペーパーに酢を含ませて油膜を拭き取りました。
あとは洗ってすすいで準備完了。
小鍋でかんたんフレンチ
フレンチと聞くと敷居が高そうですが、このところ私が作っているのは、「フランスの家庭料理=軽い煮込み」です。
言ってしまえば、肉を焼き付けて野菜を煮るだけです。
放置プレイで作れるので、見た目と味がいい割には楽、という利点があります。
ポイントは「塊(かたまり)肉」を使うこと。
細切れの肉よりも断然ごちそう感、特別感がでます。あと切る手間が省けます(食べる各人に切らせます。)
以下、ざっと、作り方です。(このブログは料理レシピのサイトじゃないので、分量などはあしからず…。)
塩を多めにふった「かたまりの肉(なんでもいい)」を焼き付ける
ポイントは焼く前に、塩を多めに両面にふること。
最終的に、この肉から滲み出た塩味が、味の決め手となります。
焼く前にふることで、肉に塩がよく染みます。
焼き加減は、表面に焼き目が付けばOK。
中まで火を通さずともOK。最後に野菜と一緒に煮るので。
ちなみにジオシリーズは油なしでも十分焼けます。不安ならうっすら油でもいいと思います。
肉を取り出し、余分な脂をざっと拭き取る
肉を取り出し、鍋底の肉から出た余分な脂をクッキングペーパーなどでポンポンと軽く拭き取ります。ちょっとは残します。脂が残りすぎると、最終的な味がにごりますので。
野菜を軽く炒める
香味野菜(人参、玉ねぎなど何でもいいと思います)を脂(旨味)が残った鍋に入れ軽く炒めます。
軽く塩をふると野菜の旨みが引き出されます。
ワインで煮詰める
野菜がしんなりしてきたら、ワイン投入。
グツグツと煮詰めます。
中火でしばらく煮詰めると、鍋底にのこった肉の旨味がこそげ落ち、浮いてきます。
それが野菜だしとワインと混ざり、旨味凝縮スープと化します。
肉を戻し、煮込んで完成
肉を上に乗っけて、ローレルなんかも上に載せます。
香りが引き立ち、肉の酸化も防いでくれる、スグレモノのハーブです。
蓋をしてからが、この鍋の真骨頂です。
密閉された中でのスチームが、料理をふっくらしっとり、しかも短時間で仕上げてくれます。
トロトロでめっちゃ美味しいです。
塊肉をナイフ&フォークで切って食べるとフレンチ感が高まります。
フランスの家庭料理って、思ったより簡単で、味が奥深いです。
今回の手法は「ブレゼ」というやり方です。
まとめると、
1 塩多めに振った塊肉の表面を焼き付ける
2 肉を取り出し、鍋底の脂を軽く拭き取る
3 野菜を炒め、ワインで煮詰める
4 肉を戻してハーブと煮込む
私が最近フランス家庭料理を作るようになったきっかけは、この本です。
ブレゼ以外にも、簡単にすぐ実践できるフランス家庭料理の基本が載っていて、読んでいて楽しいです(お腹が減ります)。
伝説の家政婦・志摩さんもフランス家庭料理にルーツを持っておられます。
レシピ本のとても参考になるので、何冊も持っています。
特におすすめなのは、この本です。
具体的な料理レシピが載っているわけではないですが、一度身に着けると、ずっと役立つ料理の「考え方」がのっていて、志摩さんのライフスタイルも深いところで理解できるとても大好きな本です。
使用後のお手入れ
使った後は、他の食器と同じように、食器用洗剤をつけたスポンジで洗えば、ツルッと汚れは落ちます。
ステンレス製品の良さは、この洗った後のツルツル感ですね。
ちなみに、使用後に水かぬるま湯に小一時間も浸しておけば、さらにツルッと汚れが落ちやすくなって、楽に洗えます。
万一こげがこびりついて落ちない場合は
万一、焦げが取れない場合は、買ったときと同じように、「酢」で拭くとすんなり焦げやこびりつきが取れます。
これは、酢に含まれた「酢酸」が、焦げ・こびりつきの正体であるタンパク質を分解してくれるからです。
ブレゼ方式でアレンジ自在
手順は全く同じで、材料を変えると和洋中伊いろんなアレンジが楽しめます。
フランス家庭料理はつきっきり出なくていいので、洗い物や別料理など他のことできるのがいいです。
グルテンフリーカレー
同じ手順で、最後にカレー粉、カットトマトを入れれば、グルテン フリーカレーの出来上がりです。
ブレゼの手法は、肉を焼いた時の旨みである鍋底のこびりつきを、白ワインでこそげ落として煮詰めるので、隠し味とか入れなくても、カレー粉だけで物凄い深みと旨みのあるカレーになります。
肉焼き後にワインを煮詰めるので、そのとろみと水分で小麦粉は要りません。
チキンガーリックトマトのブレゼ
肉をチキンにして、野菜をにんにくとカットトマトにすれば、イタリアンアレンジ。
「ステンレス行平鍋」は軽くて副菜、煮物、茹でものに活躍
長いこと使ってきたアルミの行平鍋です。
アルミはこの記事に書いたように、健康への害が心配な材質でもあります。
というわけで、これを期に(どれを期に?)、いっそジオシリーズに買い替えました。
3人家族のちょっとした副菜、味噌汁にぴったりのサイズ。
重くないので、茹で上げた麺をザルにあげるのもイージーです。
そして洗いやすい。クルンと洗って、ツルンとなります。
ジオシリーズにハマっていた
要するに、ジオシリーズにハマったという報告がしたいだけの記事でした…。中途半端なレシピですいません。
↑「三代使える」はだてじゃないですね。
作っている宮崎製作所は、食器づくりのメッカ・新潟県燕市の職人メーカーです。
燕市といえば、最近ではユニフレームなどの優良キャンブ道具メーカーが集積している地区でもあります。
料理好きのキャンプ好きとしては、いつか買い物ツアーに行ってみたい場所の一つです。