忙しい朝に便利な「瞬間湯沸かし電気ケトル」ですが、プラスチック製のものは安全面に不安があります。
安全と健康を考え、我が家の湯沸かしケトルは「ガラス製」一択です。
もくじ
電気ケトルの危険性|健康被害を考えプラを辞め安全なガラス製にした
多く出回っているプラスチック製の電気ケトルの場合、ごく少量ですが熱湯にプラスチックが溶け出し、水の成分、味に影響を与えます。
同じように、ステンレスなどの金属製の電気ケトルも金属臭い、金属の味が水に添加されてしまいす。
その点、ガラス製の電気ケトルの場合、ガラスは熱湯で溶け出すことはありませんから、水の成分、味にまったく影響を与えません。
ガラスは昔から、加熱による溶け出しのない材質として、調理器具では重宝されている素材です。
健康、安全、風味のどれをとっても、ガラス製が一番です。
「ガラスだと本体が熱くなって、小さい子どもが触ると危ない」と思われるかもしれませんが、その点も最近のガラス製商品は耐熱製が高いものが多く、多層構造により外部側面が熱くなるのを防いでくれているものが多いです。購入時に商品説明欄をしっかり確認しましょう。
材質ごとのメリット・デメリット比較
プラスチック製の電気ケトル
家電量販店やネットショッピングで手に入るもののほとんどがこれです。
軽くて丈夫、なおかつ安価なのが長所です。
ただし、加熱によるプラの溶け出しが心配な点です。
敏感な方プラ独特の匂いや味が気になる方もいると思います。
金属製の電気ケトル
プラについで種類が多いのがステンレスなどの金属製の電気ケトルです。
こちらもプラと同じく、金属臭、金属の風味がどうしても出てしまいます。
お茶など香りを楽しむ飲み物の場合は、やはり影響が大きいいと思います。
プラよりもやや高価なものが多く、種類もプラよりは少なめです。
もう一点、不安要素が「金属の腐食」です。
長期間の使用によって、サビなどの腐食がどうしても生じやすくなります。
これを防ぐにはこまめな手入れが必要です。
プラよりも頑強ですが、その分重くなります。
ガラス製の電気ケトル
ガラスは元来、熱による溶け出しが最も少なく、人体にとっては、この中で一番安全な材質です。
赤ちゃんのミルクや離乳食に使う場合、ガラス製が最も推奨されます。
ただし、難点が幾つかあり、
- 出回っている種類が少ない
- 重い
- 落とすと割れやすい
という点があります。
加熱によるやけどの危険性は、2重構造ガラスが基本ですので心配ないと思います。
また、注ぎ口だけが金属のものもありますが、これだと多少ですが金属臭や金属の味が混入してしまいますし、注ぎ口の腐食の可能性もあります。
ですので、ベストなのは注ぎ口もガラス製の「オールガラス」が良いです。
電気ケトル 素材の比較
材質 | メリット | デメリット | 評価 |
プラスチック製 | 安価で種類が豊富。軽くて丈夫。 | プラ臭、プラ味、健康被害の不安 | △ |
金属製 | プラほど溶け出しは少ない、高級感 | 腐食の危険性、金属臭、金属味、健康被害の不安 | △ |
ガラス製 |
ほとんど溶け出しがない |
種類が少ない、やや重い。注ぎ口が金属だと金属臭、金属味。落とすと割れやすい。注ぎ口の腐食 |
○ |
オールガラス製 | 溶け出しの心配なし。赤ちゃんにも安心して使える(ミルク等) | まだまだ種類が少なく、やや重い。落とすと割れやすい。 | ◎ |
長い目で見たら健康被害の心配がないオールガラス製が一番
電気ケトルは毎日使うものです。
溶け出したプラや金属成分は積み重なって蓄積され、やがて気づかないうちに大きな健康被害をもたらす可能性があります。
お子さんや家族、ご自身の健康を考えた場合、長い目で見ると電気ケトルはオールガラスが最も懸命な選択肢といえます。
我が家の愛用品:ガラス製瞬間湯沸かしケトル
参考までに我が家で使っているものをご紹介します。
もちろんオールガラスです。
あまり有名ではありませんがHAGOOGIというメーカで、ガラス製の電気ケトルを何種類か作っています。
加熱中はこのように蛍光ライトで知らせてくれるので、光っているときは子どもに近づかないように言ってあります。
二層構造ガラスで側面に触れてもあまり熱くなりません。
数少ないガラス製品の中からこれを選んだ理由は、安全性、デザイン、コストパフォマンスです。
↓最後まで購入を迷ったのがこちら。でも結局、注ぎ口が金属製であったため断念。
以来ずっと、注ぎ口までガラス製のオールガラスタイプの方を愛用しています。
毎朝いれるコーヒーも、ガラス製にしてからは雑味も感じませんし、プラスチック臭や金属臭ももちろんしません。
毎日身体に入れるものですから、本当に健康に害がないものを選びたいですよね。
プラや金属の溶け出しは、毎日少しずつ蓄積していきます。
それが人体にとってどんな影響があるか、まだ正確なところは誰にもわからないのです。
その他のおすすめガラス製ケトル
ボダム
ちなみに、私はボダムのコーヒーメーカーを愛用していますが、とてもいいです。
フレンチプレス式でコーヒーオイルももれなく抽出されるので、コクの有る深い味わいのコーヒーが飲めます。
軽井沢発祥でスペシャルティコーヒーで有名な丸山珈琲の店舗でもボダムのコーヒメーカーを使っているそうです。
そのボダムが作った電気ケトルなので、少しお値段が張りますが品質は申し分ないでしょう。
ただし注ぎ口だけガラスではなくオールガラスではないので、お手入れはこまめにする必要があります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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