お鍋の材質は多種多様ですが、どれがより安全なのでしょうか?
売られているほとんどはテフロンコーティングなどのフッ素樹脂加工の鍋です。
手入れがラクで便利な半面、安全性には心配があります。
我が家は「脱テフロン」にとりかかり、フライパンについては鉄製を使っています。
(フライパンの素材についてはこちら↓の記事で解説しています。)
フッ素樹脂加工のフライパンは危険!安全性で比較すると素材は鉄が良い
そしてお鍋は、人体への安全性、お手入れのしやすさを考えてステンレス製を愛用しています。
もくじ
鍋の材質を安全性で選べばステンレスが○
ステンレス製の鍋はレストランでプロが使うことも多いです。
テフロンなどのフッ素樹脂加工された鍋に比べて、ステンレスは材質の溶け出しを摂取してしまうことによる健康被害がない、というのが最大のメリットです。
>>フッ素樹脂加工の調理器具の危険性についてはこちらの記事をご覧下さい
ステンレスの原料であるクロムが病気を引き起こすと言われていたこともありますが、本来、ステンレスは数千℃で加熱しない限り病原分質の「六価クロム」に変化はしません。
つまりステンレスは、家庭の料理で使う範囲においては、まったく健康被害の心配は無用ということです。
また、こびりつきや焦げ付きを心配される方もいるかもしれませんが、使用方法を間違えなければ防げます。
それは強火は使用しないことです。
ステンレスは熱効率が良いので、まずは中火で鍋をあたため、その後は弱火で調理するのが正しい使用方法です。
強火での調理は焦げ付き、こびりつきの原因となります。
こびりついた場合でも、水に一時間ほど浸しておけばキレイに洗い流せる商品も多いです。
そして、ステンレスは保温性が非常に高く、鍋料理などの場合、冷めにくく、しばらく熱々のままいただけます。
鍋の材質を選ぶポイント
ポイントは一にも二にも健康被害の有無です。
安いからと言って、テフロン加工の鍋のように有害分質による健康被害を被る危険性のあるものは避けた方が良いです。
長年使用することで人体に有害分質が蓄積すると、様々な病気の原因となり、結果として多大な医療費がかかる可能性があります。
鍋に限らず調理器具を選ぶ際には、何はなくとも健康への安全性が高いものを選ぶべきです。
鍋の材質のメリット・デメリットを比較
これぞれの材質の特徴はこちらの記事に譲りますが、メリット・デメリットを一覧にまとめると以下の用になります。
調理器具の材質 | メリット | デメリット | 評価 |
フッ素樹脂加工(テフロン等) | 手入れ容易、安価 | 空焚きで有毒ガス、傷から成分溶け出し、頻繁な買い替え必要 | △ |
アルミニウム | 熱伝導が良い、軽量で扱いやすい | こびりつきやすい、認知症の原因の疑い? | △ |
銅 | 熱伝導が良い、軽量で扱いやすい | 酸性食品に弱い | △ |
ホーロー | 手入れが容易 | 重い | △ |
セラミック、ガラス | 成分溶け出しの心配が少ない | 高価、こびりつきやすい | △ |
鉄 | 人体に悪影響がない、熱の伝導が良い、末永く使える、買い替えコスト低減 | 手入れに手間がかかる、重い | ○ |
ステンレス |
成分溶け出しによる健康被害がない、軽量で扱いやすい、保温性が高い |
卵料理はややこびりつきやすい→我が家では卵料理は鉄のフライパンを使用 | ○ |
ステンレスは鍋の材質として、非常に安全性が高く使いやすいものと言えます。
ステンレス製の鍋はどれがいいのか?
GEOシリーズのステンレス鍋を使っています
我が家のメニューは鍋ものが多いです。
鍋料理は、準備がラクで手間もかかりませんし、野菜や肉、魚の栄養素をあますこと無くいただくことができます。
毎日にように使う鍋は、安全性がしっかりしていて、使いやすいものがいいです。
いろいろ試して最終的に今使っているのが、宮崎製作所のジオ・プロダクトです。
ジオ・プロダクトのシリーズは、服部栄養専門学校の校長・服部幸應さんがスーパーバイザーを努めています。
茹でる・煮る・炒める・焼く・炊く・蒸す・揚げるが全てできる万能なべです。
世界的にも知られた食器の名産地:新潟県の燕三条の製作所で作られています。
15年間の保障つきで、修理や磨きなどのアフターフォローもしっかりしています。
と、まあいろいろな良い点があるのですが、何よりデザインが良かったです。
プロ仕様っぽいというか、料理がうまくなったように感じさせてくれます(笑)
毎日の鍋料理もグレードアップしたように見え、家族にも大好評です。
60ページ近いレシピ集も付いてきました。
このピカピカっぷりの美しいこと…。
調理器具に惚れてしまったのは久しぶりです。
何かあったらこれを持って逃げようと思います…。
手入れもわりとラクで、水に浸け置いておくとぬるっと汚れがとれます。
表面がキュッキュしてたまらん。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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追記:ステンレス鍋を使って1年以上経過しました(感想)
ステンレス鍋を使い始めて、1年以上がたちました。
現在の様子と感想です。
細かい傷はあるものの、目立った外傷はなく、相変わらずのつるつるぴかぴか野郎です。
お手入れは、使用後にお湯に小一時間ほど浸して、普通の食器洗い用洗剤をつけたスポンジでこすると、輝きが戻ります。(再現力強めで、毎回小さな感動を覚えます。)
弱点は、卵や肉など、タンパク質を炒めるとこびりつきやすく、落とすには長めに水に浸す必要があります。
なので、うちは鍋専用機として使い(たまにカレー)、炒め物にはあまり使いません。
炒める、焼くは鉄のフライパンに任せています。
フッ素樹脂加工のフライパンは危険!安全性で比較すると素材は鉄が良い
うちはほとんど毎食に近いほど、夜は鍋料理です。
理由は、野菜が取れるし、仕込みが楽だから。
なので、この鍋は毎日大活躍してくれており、昨年のベストバイといえる働きをしてくれました。
独自のフタの構造で、無水調理ができるし、煮込むときの火の通りがすばらしく良いです。
さすが服部幸應センセー監修。
懐の広いオールマイティ鍋なので(卵炒め除く)、とりあえずこの鍋に食材を放り込む、という頼り切った生活をしています。
有事の際はこれを持って逃げます。
このジオシリーズはいろんなサイズや形があるんですが、これから買う人には深めがおすすめです。
とりあえず何でもできるから。
これとフライパンがあれば、他は要らないかもしれません。
【気づき】毎日使うものは、良い物を買った方がいい。長く使えて、日々の満足度も高く、結局コスパがいい。
と、思うようになりました。
たまにしか使わないものにお金をかける必要ななく、
逆に、毎日毎日、その手で触れて使うものにこそ、ある程度のお金をかけるほうがいい。
いい製品は長年に渡って育てることができるし、愛着もわき、日々の満足度も高くなる。
購入費用をその長い年月で割れば、年あたり・月あたりの費用はそうでもない。
変なものを買ってすぐ買い換えるのと、年あたり・月あたりの費用は変わらない。
だったら、日々の満足度が高い方を選ぶ。
その方が良い気がしてきました。
少人数家族ならステンレス中鍋もあり
大鍋は食洗機のサイズによっては入らない、女子にはでかくて洗いづらい。
その場合はステンレス中鍋も選択肢としてありだと思います。少人数家族ならちょうどいいサイズ感かもしれません。
その後、私が中鍋にも手を出した記事はこちらです。↓
安全なステンレス鍋|焦げやこびりつき汚れの手入れが楽。私の愛用品