グルテンフリーって結局何なんでしょう?
私は、「小麦の支配からの卒業」だと思います。
あー、懐かしいですね、尾崎豊。
ちょっと大きいことを言ってしまうと、人類は小麦に支配されていた面もあるんです。
もくじ
グルテンフリーとは、小麦の支配から自由になること、かもしれない。
遠い昔、人類が農耕を始める前までは、小麦さんは世界の片隅にひっそりと自生する、超マイナーな穀物だったわけです。
それが、農耕を覚えた人間に見いだされ、やがて大規模に栽培されるようになりました。
これによって人類は、やれ狩りだ、やれ採集だと、命をかけた遠征をしなくて済むようになり、いわゆる「定住」がナウいトレンドとなりました。めでたしめでたし。
人類は小麦を支配し、安定した食料供給と安寧の暮らしをゲットしたわけです。
しかし、小麦さんの視点で見ると、これが一変します。
人類を支配していたのは小麦のほうだった?
小麦さんからすると人間は、自分たちを広めてくれて、昼夜付きっきりで面倒を見てくれる、なんとも「都合のいい男」だったのです。
超甘やかしてくれるパトロンだったのです。
小麦さんも生命ですから、一番のやりたいことと言えば「生存と繁栄」です。
人間は、小麦の生存と繁栄を、代々、その人生をかけて請け負ってくれました。
一方で、人間は小麦さんを繁栄させるために、(まあ自分でも食べるんですけど)、朝から晩まで365日、ゴールデンウィークもシルバーウィークも休まず、手間ひまかけて、やれ水やりだ、やれ肥料だ虫よけだ、と精を出してきたのです。
これは、どっちが主人なのか、よくわからんです。
ある意味、人類は小麦の奴隷でありました。
もっと詳しく調べたい方は、ユヴァル・ノア・ハラリ先生の名著『サピエンス全史』をどうぞ。
そのうえグルテンが人体に悪いし
小麦の含むタンパク質である「グルテン」は、私のように耐性を持たない人にとっては、体調を崩す原因になります。
脳機能の低下、頭痛、吐き気、体内の炎症など。
栽培のしやすさから広がった小麦ですが、手軽な分、体に合わない場合は代償が多いのも事実です。
ちなみに、小麦を食べるようになってからの人類は、それ以前に較べて平均身長が低いそうです。小麦には成長を抑える弊害が疑われています。
ちなみにちなみに、古代ローマ人は、小麦が主食でした。
カルタゴやガリアなど、周辺の他民族に較べて体格に劣るローマ人でしたが、人々の結束は強く、市民から選ばられた市民軍である初期のローマ軍兵士は、システム化による組織力で無双の強さを誇りました。
体格のハンデをバネに、知恵と勇気で繁栄を勝ち取ったローマ人の例もありますので、一概に小麦批判もできませんけどね。
で、グルテン「フリー」
「フリー」の意味は、「〜から自由になる」(free from〜)です。
グルテンの支配から自由になるのがグルテンフリー。
私は4年ほど小麦を抜いた食生活を続けていますが、頭のくもりがすっきりとれています。(あくまで個人の感想です)
信じるか信じないかは、あなた次第です。
↓ちなみに私は、この本を読んで、グルテンフリーを実践するようになりました。相当な影響を受けたと思います。