今更ながらですが、ベストセラー『メモの魔力』を読みました。
いや、まだ読み切ってないんですが、見切り発車が多い私は、さっそく方眼ノートを買って実践してみました。
感想としては、備忘録としてのメモ機能というより、思考ツールとしての機能が非常に優れているので、今後も続けていこうと思いました。
もくじ
前田式『メモの魔力』メソッドのすごさ
読書自体は脇において、2日間、試しに前田メソッドでメモ書きをはじめました。
これはすごいかも!と感じた点が2つあります。
すごさ① 常にファクト(事実)に基づき、考えをスタートできる
前田氏が『メモの魔力』で提唱している書き方は、
- 方眼ノートを見開き左右で使う
- 左ページにファクト(事実)のみを書く
- 右ページを縦半分に分ける(縦線を入れる)
- 右ページの左側に、ファクトを「抽象化」する
- 右ページの右側に、抽象化したものを自分の事に「転用」する
具体的にはこんな感じ。
(左ページ) | (右ページ) |
ファクト(事実) | 抽象化 | 転用 |
働き方改革、AI化で労働時間が減り、余暇時間が増える | →暇つぶしの時代の到来 | →暇つぶしのコンテンツを提供する(動画やブログなど) |
必ずファクト(事実)からメモをスタートします。
ファクト(事実)からものごとを考えていきます。
するとどうなるか?
事実からかけ離れた「自分の思い込み」に基づいた、誤った考えを導き出すことが少なくなります。
ファクトベースで戦略を練れるようになるんです。
ファクトと言えば、もう一つのベストセラーがありました。
『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』
です。
偏った思い込みのフィルターを通さず、ファクトに基づき世界を見ることって大事ですね。
すごさ② 無意識の脳機能を活用したアイデア発生装置
もう一つのすごい点が、「無意識の脳機能活用」です。
さっきの表で示した、前田式メモの取り方ですが、書き始めたとき、書いてる途中では、こんな感じになりますね。↓
ファクト(事実) | 抽象化 | 転用 |
働き方改革、AI化で労働時間が減り、余暇時間が増える |
ファクト(事実) | 抽象化 | 転用 |
働き方改革、AI化で労働時間が減り、余暇時間が増える | →暇つぶしの時代の到来 |
空白を左から、だんだんと埋めていく。
これがミソです。
人間の脳には、無意識に「空白を埋めようとする働き」があります。
これを利用して、「空白があるとなんか気持ち悪い」状態を意図的に作り出します。
まずは、ファクトだけ書くんです。
で、しばし放置。
ノートを眺めていると、なんか空白が気になる。
違うことをしてるとき、ぼーっとしてるとき、この空白を埋める言葉がフッと浮かんだりする。
これって、すばらしい「アイデア発生装置」だと思うんです。
しかも「ファクト(事実)のみに基づいた」アイデア。
大変よくできた「思考フォーマット」だなぁって思いましたね。
ちなみに、NHKスペシャル『人体』の脳編で観たのですが、
アイデアが出やすい脳の状態っていうのは、
・ぼーっとしている時
・散歩中
・風呂や就寝前のリラックスしている時
だそうです。
ひらめきを起こしている時の「脳の神経ネットーワークの活動状態」が、上記の時の活動状態ときれいに一致するんだとか。
話がそれましたが、前田式メモは、備忘録機能よりも思考ツール機能として素晴らしいので、着手して良かったです。
まだまだ未読部分に、いろいろメモテクニックが載ってそうなので、読破したらまたレポートするかもしれません。